所長のブログ
藤原 茂先生 特別講演
2010-09-16
平成22年9月11日、夢のみずうみ村社 代表取締役 藤原 茂先生にご講演をしていただきました。
高知新聞様が記事にしてくださりましたので、下記に転記させていただきます。
以下、平成22年9月16日 高知新聞 朝刊
行きたくなるデイを
運営法人 藤原さん(山口市)講演
画期的な自立支援型デイサービス施設の運営法人理事長で作業療法士の藤原茂さん(61)=山口市=の講演会がこのほど、高知市葛島4丁目の市東部健康福祉センターで開かれ、「利用者がいきがいを持って、望んで行きたがる施設を目指してほしい」と介護サービスの在り方について熱弁を振るった。
高知市内の民間デイサービス運営会社の招きで来高。藤原さんは、バリアフリーが施され集団で同時一斉にメニューをこなしいていく従来の通所施設に疑問を持ち、2001年、山口市にデイサービス施設「夢のみずうみ村」を開設。
施設内は手すりがなく、これまでの常識を覆す坂や段差を設けた「バリアアリー」で、通所者自身が日々の過ごし方を選択できるプログラムを作成。生活する力や意欲を後退させない独自の運営方針で、利用者の介護度や生活の改善につなげ、全国的に注目を集めている。
この日は県内の介護施設職員ら約200人が出席し、「その居宅において自立した日常生活を営むことができるように」と題して講演。半身まひを抱えながらも、見学者の案内や片手で出来る料理の指導など、役目を得て活き活きしている通所者の様子をスライドで紹介した。
また40年近い作業療法士の経験を交えながら、「出来そうなことは手助けせずに見守り、出来ないことには手を貸す。一番近くで見ているわれわれが知識より意識を働かせて的確に判断を」と呼びかけ、「利用者から『生きるぞ』という意志をどれだけ引き出せるか、少しづつ目標を持って職員や施設全体で『元気になってもらいたい』の気持で臨んでほしい」と締めくくった。
幸のつどいを含め、多くの事業所で出来ていないと思うところに色を付けさせていただきました。
・生活する力や意欲を後退させない…デイサービス中に起立するチャンスは3回、入浴、排せつ、集団レク。これだけではいけないと先生がおっしゃっていましたがその通りです。
・出来そうなことは手助けせずに見守り、出来ないことには手を貸す・・・出来る事をやってしまう過介護は既存の能力を著しく奪います、これは身体能力に関しても、認知症等思考の能力に関しても同じです。
・知識より意識・・・たとえ何十年の介護の経験があろうとも、その経験からくるものが安全の為にと利用者を椅子に拘束し、立ち上がれば慌て座らせるようでは、今は大丈夫でも、移動力を著しく奪い自分でトイレにも行けなくなってしまうようなサービスは、サービスなどと呼べるのではなく偽善という完全な虐待です。1日何時間もただ椅子に座っている苦痛を理解しているのか疑いたくなります。
未経験者の時に誰しも感じた、利用者が自分だったら嫌だな、辛いなという気持を経験によって失っていては話になりません。
大切なのは、その利用者にこれからも充実した人生を過ごしてもらいたいと言う意識です。
今後とも、利用者の人生を充実させようという意欲を持った事業所が一つでも二つでも増えるように活動して行きたいと思っております。
よろしくお願いします。
高知新聞様が記事にしてくださりましたので、下記に転記させていただきます。
以下、平成22年9月16日 高知新聞 朝刊
行きたくなるデイを
運営法人 藤原さん(山口市)講演
画期的な自立支援型デイサービス施設の運営法人理事長で作業療法士の藤原茂さん(61)=山口市=の講演会がこのほど、高知市葛島4丁目の市東部健康福祉センターで開かれ、「利用者がいきがいを持って、望んで行きたがる施設を目指してほしい」と介護サービスの在り方について熱弁を振るった。
高知市内の民間デイサービス運営会社の招きで来高。藤原さんは、バリアフリーが施され集団で同時一斉にメニューをこなしいていく従来の通所施設に疑問を持ち、2001年、山口市にデイサービス施設「夢のみずうみ村」を開設。
施設内は手すりがなく、これまでの常識を覆す坂や段差を設けた「バリアアリー」で、通所者自身が日々の過ごし方を選択できるプログラムを作成。生活する力や意欲を後退させない独自の運営方針で、利用者の介護度や生活の改善につなげ、全国的に注目を集めている。
この日は県内の介護施設職員ら約200人が出席し、「その居宅において自立した日常生活を営むことができるように」と題して講演。半身まひを抱えながらも、見学者の案内や片手で出来る料理の指導など、役目を得て活き活きしている通所者の様子をスライドで紹介した。
また40年近い作業療法士の経験を交えながら、「出来そうなことは手助けせずに見守り、出来ないことには手を貸す。一番近くで見ているわれわれが知識より意識を働かせて的確に判断を」と呼びかけ、「利用者から『生きるぞ』という意志をどれだけ引き出せるか、少しづつ目標を持って職員や施設全体で『元気になってもらいたい』の気持で臨んでほしい」と締めくくった。
幸のつどいを含め、多くの事業所で出来ていないと思うところに色を付けさせていただきました。
・生活する力や意欲を後退させない…デイサービス中に起立するチャンスは3回、入浴、排せつ、集団レク。これだけではいけないと先生がおっしゃっていましたがその通りです。
・出来そうなことは手助けせずに見守り、出来ないことには手を貸す・・・出来る事をやってしまう過介護は既存の能力を著しく奪います、これは身体能力に関しても、認知症等思考の能力に関しても同じです。
・知識より意識・・・たとえ何十年の介護の経験があろうとも、その経験からくるものが安全の為にと利用者を椅子に拘束し、立ち上がれば慌て座らせるようでは、今は大丈夫でも、移動力を著しく奪い自分でトイレにも行けなくなってしまうようなサービスは、サービスなどと呼べるのではなく偽善という完全な虐待です。1日何時間もただ椅子に座っている苦痛を理解しているのか疑いたくなります。
未経験者の時に誰しも感じた、利用者が自分だったら嫌だな、辛いなという気持を経験によって失っていては話になりません。
大切なのは、その利用者にこれからも充実した人生を過ごしてもらいたいと言う意識です。
今後とも、利用者の人生を充実させようという意欲を持った事業所が一つでも二つでも増えるように活動して行きたいと思っております。
よろしくお願いします。